法雨禅寺は後寺ともいう普陀山第二の大寺である。白華
頂の左側にあって、山を背に積み重なるように建っている。
 明の萬暦8年(1580)僧真融が蛾眉山から来て、このあ
たりの雰囲気にひかれ、茅屋を結び海潮庵と称した。以来
寺名来歴の変遷の後1699年、「天花法雨」の額を賜るに
よって『法雨禅寺』と称し今に至る。
 寺内の建物は天王殿、玉仏殿、円通殿、大雄宝殿、蔵経
楼、印光法師記念堂などで、このほか鐘楼と鼓楼がある。
 円通殿は九竜殿とも呼ばれる。南京にあった明の故宮か
ら運んできた建物で、きらびやかな外観、広く巧みな内部
構造をもっている。屋根の中心部はドーム形で、そこに大き
な珠が一つぶら下がり、周囲を九匹の竜が首をあげ、牙と爪
をむいて今にも珠を奪いあおうとしている巧みな構図になって
いる。この寺の後にある石段は仏頂山の第三の大寺・慧済
寺に通じている。